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黌長あいさつ


 済々黌高校のホームページをご覧いただきありがとうございます。本黌第33代黌長の鶴山と申します。皆様には日頃から本黌の教育活動にご理解とご支援をいただいていますことに感謝申し上げます。
 コロナ禍における教育活動の実践に苦慮する毎日ですが、済々黌生の元気が少しでも社会に活気をもたらすよう、工夫をしながら諸活動に取り組んでいるところです。
 以下、本黌を紹介させていただきます。


◆沿革等


 本黌は、明治15年に創立され、令和4年、創立140周年を迎えました。その前身は、明治12年に佐々友房先生らにより創設された「同心学舎」です。本黌黌歌に「同心の友集まりて 道を講ずる一茅舎」と歌われるこの同心学舎は、現在本黌構内に移築されており、同窓生有志の皆様のご尽力でこの度改修並びに周辺の整備がなされました。
 「済々黌」という黌名は、中国の古典である五経の「詩経」にある「済々たる多士 文王以て寧(やす)し」、すなわち、「立派な人材が豊富であるので、国が安らかに治められている」様を表現した一節に由来します。創立年の入学生は81人であったと記されていますが、以来、約4万5千人の卒業生を輩出し、現在、まさに「済々たる多士」が国内外の多様な分野で活躍され、後輩の活躍を温かく見守っておられます。実際、本黌ほど同窓生の方々からの篤いご支援をいただいている高校はそう多くないとの自負があり、大変恵まれた環境で、生徒は勉強に、部活動に打ち込んでいます。

◆教育理念


 済々黌の変わらぬ本質、それは「三綱領」の教えです。時が移り、教育内容や外観は変化しても、この三綱領の教えはしっかりと継承されています。
本黌の建学の精神である三綱領
「正倫理 明大義」(倫理を正しうし 大義を明らかにす)
「重廉恥 振元気」(廉恥を重んじ 元気を振るう)
「磨知識 進文明」(知識を磨き 文明を進む)
は本黌創立と同時に制定されており、以来、時代の変遷の中にあって、終始一貫、本黌生、さらには卒業生のあるべき姿を説いています。創業者であられる佐々先生は、開校にあたり「我が徳を修め、我が気を養い、我が体を鍛え、その上で我が智を磨いて、所謂三育併進としたい」と述べられ、「徳」「体」「知」の順に綱領を掲げた事の意義を語っておられます。
入学当初は難解に思えるこの三綱領も、学校行事等で唱和し、先輩及び教師からその重みや価値を説かれる中で、本黌生の心にしっかりと浸透し、生徒一人ひとりがその継承者として、卒業後の舞台で実践に努めています。

◆教育の特色


 本黌教育活動の大きな目標は、社会のリーダー、或いは社会の各分野で活躍する人材を輩出することです。そのために、学業と部活動との両立を高いレベルで果たすことを生徒に求めています。また、生徒会行事に力を注ぐことも本黌生の気質であると言えます。コロナ禍でまだまだ制約の多い中ですが、学業、部活動、生徒会活動等、どれも手を抜かず精一杯取り組むことは、社会に出て大きな困難に直面した際、新しい人間関係を構築する際、あるいは組織の一員としての役割を果たす際に大きな力となるのです。
進路指導においては、生徒の「志を高く持ち、目標とする大学等を最後まで目指す」という姿勢を大切にし、全職員で支援をおこなっています。令和4年度入試においても、東京大学、京都大学、一橋大学を始めとするいわゆる難関大学にも多くの生徒が挑戦しました。見事合格した者、残念ながら不合格だった者、どちらもリアルな本黌生の姿であり、それぞれの努力の過程が今後の人生で活かされるものと信じます。なお、詳細は「進路実績」のページでご確認ください。

◆カリキュラム・ポリシー


 本黌は平成26年度から平成30年度までの5年間、文部科学省から「スーパーグローバルハイスクール」の指定を受け「世界をリードするグローバル・リーダーの育成」という大きな目標を掲げ、英語運用能力の向上、課題研究等に力を入れた教育プログラムを開発してまいりました。事業指定は終了しましたが、現在もそのノウハウや教育資産が活用され、教育活動の充実が図られています。
昨年度、本黌の具体的な教育方針である「スクール・ポリシー」を策定し公表しています。そのうち、本黌で力を入れる学びのポイントである「カリキュラム・ポリシー」は次の7点です。

1 全教科で主体的に学ぶ態度や思考力・判断力・表現力を育成する。
2 確かな学力育成のため「主体的・対話的で深い学び」を実現する。
3 広い視野で事象を捉える力の育成や、論理的思考力の向上を目指す。
4 教科横断的な学びや、学校行事等を通じて課題発見・解決能力の向上を図る。
5 英語教育を重視し、グローバルコミュニケーション能力を高める。
6 国際社会に貢献する人材育成のため、大学等との連携を充実させる。
7 持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとした探究活動を行う。

 教育界を取り巻く状況は大きな変化が見られ、また、コロナ禍により高校生の学習スタイルや進路選択にも影響が及んでいます。ただ、こういう変化への対応は何も今回が初めてではなく、歴史の中で何度も繰り返されてきたことです。本黌としましては、これまで大切にしてきた価値観や精神は大切にしながら、時代の変化には適切に対応してまいる所存です。むしろ、こういう時代であるからこそ、普遍的な理念である本黌の「三綱領」のスピリットが一層価値を持つのではないかと考えています。
これからも「済々黌に行きたい」「済々黌を選んでよかった」「済々黌の卒業生でよかった」、そういう声が多く聞かれるよう、職員一同努力してまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。